ネットショップ開業の準備リスト|制作会社に相談する前に決めておく7項目

ネットショップ開業の準備リスト|制作会社に相談する前に決めておく7項目
ぱんだ先輩

こんにちは!
デザインが得意なWebマーケター「ぱんだ先輩」です!

いっきんくん

見習いのWebデザイナー「いっきんくん」です!

ネットショップを開くと決めたのに、やることが多すぎて手が止まっている…
調べるほど「あれも要る、これも要る」が増えていく…
まだ何も決まっていない状態で、制作会社に相談していいのか分からない…

開業の準備が止まるのは、やる気や情報量の問題ではありません。やることを同時に抱えたまま、決める順番だけが定まっていない、という場面がほとんどでした。

この記事では、ネットショップの開業までに決めておきたいことを7項目に分け、決める順番つきで並べます。

あわせて、7つのうちどれが埋まっていれば制作会社との話が早く進むのか、埋まっていない項目をどう扱えばいいのかも書きました。

なお、この記事はすでに売る商品がある物販事業者・メーカー・小売の方に向けて書いています。

「何を売るか」「どこから仕入れるか」を探している段階の話は扱いません。外注せずに自分で作る場合も、決めておく7項目は同じです。

目次

ネットショップ開業は「売る場所」から決めると迷わない

いっきんくん

開業までにやることが多すぎて、何から手をつければいいのか分からないんです…

ぱんだ先輩

全部を一度に決めなくて大丈夫。まずは売る場所を1つ仮決めするところから始めよう。

開業準備は売る場所から始めて、日程、商品情報、見せ方、体制へと進みます。7項目を順番どおりに並べると、次のようになります。

決める順番決めること決まっていないと起きること相談前に必要か
1売る場所(販売チャネル)の仮決め必要な画像も掲載できる情報も確定しない仮決めでよいので必要
2公開したい時期作業の優先順位がつけられない「◯月中」でよいので必要
3主力1商品ぶんの商品情報ページの型が決まらず全商品が止まる1商品だけあれば十分
4商品写真の用意のしかた撮り直しが発生し、公開が後ろにずれる相談しながらでよい
5価格・送料・支払い方法カートの設定と原価計算が進まない相談しながらでよい
6公開前に必要な表記の確認開店直前に慌てて文面を作ることになる相談しながらでよい
7開店後に受注と問い合わせを回す人外注する範囲を決められない必要

なぜ「売る場所」から決めるのか

ネットショップ開業で売る場所を最初に決める理由

売る場所が動くと、後ろの工程がまとめてやり直しになるからです。出店先によって、必要な画像のサイズも、ページに載せられる情報量も、開店までの手続きも変わります。

商品写真を先に撮ってから出店先を決めると、規定に合わずに撮り直す可能性が出てきます。順番を守るだけで、この手戻りは避けられます。

販売チャネルとは
商品を売る場所のことです。楽天市場やAmazonのように多数の店舗が集まる場所を「モール」、Shopifyなどで自社の名前で開く店を「自社EC」と呼びます。

この記事で扱う範囲と、扱わない範囲

  • 扱う: 開店ボタンを押すまでに決めること
  • 扱わない: 開店後の日々の業務、見積もりの読み方、制作会社の比較のしかた
  • 扱わない: 何を売るか、どこから仕入れるか

扱わないものは、それぞれ既存の記事にまとめてあるので、必要な箇所でリンクします。

項目1〜2|売る場所と公開時期を先に置く

いっきんくん

モールと自社EC、どっちが正解なんですか?

ぱんだ先輩

正解はないよ。集客・費用・自由度・手続きの4つで比べて、今の自社に近いほうを選ぼう。

項目1 売る場所を仮決めする(モール/自社EC/両方)

比べるポイントは4つです。

比べるポイントモール(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど)自社EC(Shopify・BASEなど)
集客モール自体に来ている買い手に見つけてもらえる自分で広告・SNS・検索から人を連れてくる
費用のかかり方売上に応じた費用がかかる仕組みが中心。初期費用の有無はモールごとに違うため各社の料金ページで確認月額と決済手数料が中心。プランは各社の料金ページで確認
見せ方の自由度ページの構造や画像のルールが決まっているブランドの世界観に合わせて自由に作れる
開店までの手続き申し込みのあとに審査と開店準備の期間がある自分のペースで進められる

迷ったら「まずどちらで売り始めるか」だけ決めれば十分です。ここで選ぶのは1店舗目で、最終形は後から考えれば足ります。

すでに知名度のある商品なら自社ECから、まず売れるかを試したいならモールから、という選び方をする事業者が多い印象です。

両方に出す予定があるなら、画像の作り方だけは最初に揃えておくと後がラクになります。

判断の材料はAmazon・楽天・自社ECで画像を使い回すときの確認ポイントにまとめました。

項目2 公開したい時期を先に置く

公開日が決まると、そこから逆算して作業の順番が決まります。動かせない日付から考えるのが早道です。

  • 展示会・イベントの開催日
  • 季節商材の需要が立ち上がる時期
  • 仕入れ・製造のロットが届く日
  • カタログや販促物の配布時期

モールへ出店する場合は、申し込みのあとに審査と開店準備の期間があります。この期間を見込まずに公開日を決めると、開店だけが後ろにずれることになります。

必要な期間は出店先の案内で確認してください(記事末尾に各社の案内ページを載せています)。

日付が固まらない場合は「11月中」のような月の単位で置いてかまいません。粗くても置いておけば、どの作業を先にやるかを判断できます。

項目3〜5|商品情報・写真・お金まわりを揃える

ぱんだ先輩

全商品を並行で進めると、たいてい途中で止まるよ。まずは主力の1商品を最後まで作りきってみよう。

項目3 主力1商品ぶんの商品情報を書き切る

ネットショップの商品ページを主力1商品から作る流れ

商品ページに必要な情報を、1商品ぶんだけ通しで書きます。順番はこのとおりです。

  1. 商品名と型番(サイズ・色違いがあれば全パターン)
  2. サイズ・重量・素材・生産国などの仕様
  3. 販売価格と在庫数
  4. 誰の何を解決する商品かを説明する本文
  5. 買う前によく聞かれる質問と、その答え

1商品を最後まで書くと、自社の商品ページに必要な項目の型がそのまま確定します。ここで作った型を残りの商品に流し込めば、2商品目からの作業時間は目に見えて減るはずです。

全商品を少しずつ進めた場合、どれも8割のまま止まり、公開日だけが近づいてきます。

商品情報がまだ社内でバラバラなら、主力の1商品だけ持って相談に来てもらえれば、そこから型を一緒に作れます。

項目4 商品写真の用意のしかたを決める

ネットショップ開業時に用意したい商品写真の基本4カット

開業時に最低限そろえたいカットは次の4種類です。

  • 正面から見た商品単体(1枚目に使う)
  • 使っている場面がわかるイメージ
  • 大きさが伝わる比較カット
  • 素材や仕上げがわかる寄りのカット

画像のサイズや背景のルールは出店先ごとに違います。
撮影を始める前に、出店予定先のガイドラインを必ず確認してください。撮ったあとで規定に合わないと分かると、撮り直しになります。

自社で撮るか、外注するか、併用するか。判断の基準は「同じ品質でくり返し撮れるか」です。

単発なら外注、商品の入れ替えが多いなら社内で撮れる体制を作る、という分け方になります。

依頼先を探す段階なら、商品撮影代行に依頼する前に確認したい項目が判断材料になります。

企画ユニットでも、撮影から入って商品ページ、その後の販促物まで続けて担当した案件がありました。実際の進め方は企画ユニットの支援実績で公開しています。

項目5 価格・送料・支払い方法の3点を決める

この3つはカートの設定に直結するため、開店前に必ず決める必要があります。

  • 送料を商品代金に含めるか、別で受け取るか
  • 送料無料にするラインをいくらに置くか
  • 梱包資材と同梱物のコストを1件あたりいくらで見るか
  • クレジットカード以外の支払い方法をどこまで用意するか

支払い方法の選択肢が少ないと、買う直前で離脱が起きます。かといって全部そろえると、今度は手数料の負担が増えていきます。

開店時は主要な決済だけに絞り、問い合わせが出た方法を後から足す進め方で問題ありません。

CVRとは
サイトを訪れた人のうち、実際に購入した人の割合です。支払い方法や送料の見せ方は、このCVRに直接効いてきます。

開業にかかる費用の目安

費用は初期費用と毎月かかるものを分けて考えます。前者はサイト構築・撮影・ロゴなど、後者はカートの月額・保守・広告費です。

社内で予算を通すときも、この2つを分けたほうが説明しやすくなります。

ECサイト構築の相場は次のとおりです。

ホームページ制作の料金相場(税別)
制作物フリーランス小規模制作会社中〜大手制作会社
ECサイト・ショッピングサイトASPカート/Shopify等を利用・商品登録50点程度まで/1式500,000円250,000円〜1,000,000円1,000,000円500,000円〜2,500,000円3,000,000円1,500,000円〜10,000,000円
※ フルスクラッチや基幹連携は1,000万円超も。商品撮影・登録代行は別途。

相場データ更新日:2026-08-18

上の表は2026年8月18日時点のデータです。実際の見積もりは、商品点数・決済や配送の連携・移行するデータの量で変わります。

見積書の読み方と内訳のチェックはECサイト構築の費用と内訳を解説した記事にまとめました。

掲載金額はデザイン費・制作費の目安(税別)です。Webは撮影・ライティング・広告費・サーバー費、グラフィックは印刷費を含みません。仕様・修正回数・納期・依頼先の実績により実際の見積もりは前後します。

項目6〜7|公開前に必要な表記と、開店後に回す人

いっきんくん

法律まわりの文面って、専門家に頼まないと用意できないですよね…?

ぱんだ先輩

まず必要な項目を知るところからで大丈夫。判断が要る部分だけ専門家に聞けばいいよ。

項目6 公開前に必要な表記を確認する

ネットショップは通信販売にあたるため、特定商取引法にもとづく表示が必要です。消費者庁のガイドでは、広告に表示する事項として次のようなものが挙げられています。

  • 販売価格および送料
  • 代金の支払時期と支払方法
  • 商品の引渡時期
  • 申込みの撤回・解除に関する事項(返品特約がある場合はその内容)
  • 事業者の氏名(名称)・住所・電話番号

このほかにも表示が必要な事項があり、扱う商品や販売方法によって変わります。全体は消費者庁のページ(記事末尾)で確認してください。

注文者の氏名・住所・連絡先を受け取る以上、個人情報の取り扱いを決めて公表しておく必要もあります。

何をどこまで書くかは扱う情報と事業形態で変わるため、個人情報保護委員会の法令・ガイドラインのページ(記事末尾)で最新の内容を確認してください。

返品と交換の書き方に迷ったら、ECの返品・交換ページに何を書くかを整理した記事もあわせてご覧ください。

食品・化粧品・中古品などは、販売に許認可や届出が必要になる場合があります。
必要かどうかは扱う商品と事業形態で変わるため、所轄の窓口や専門家への確認をおすすめします。この記事の内容は法的な判断ではありません。

開業届については、国税庁の案内で「事業の開始等の事実があった日の属する年分の確定申告期限までに提出してください」と示されています(2026年9月時点)。
すでに法人で運営している場合や、既存事業の一部としてネットショップを始める場合は扱いが変わるため、所轄の税務署か顧問の税理士に確認してください。

項目7 開店後に受注と問い合わせを回す人を決める

開店したその日から、注文の確認・在庫の更新・問い合わせの返信が毎日発生します。ここを決めずに開店すると、担当が空中に浮いたまま日々の作業だけが積み上がります。

  1. 受注確認・発送手配を誰がやるか書き出す
  2. 在庫の更新を誰が、どのタイミングでやるか決める
  3. 問い合わせの一次返信を誰が受けるか決める
  4. それぞれに週何時間使えるかを数字で出す

4番の数字が、外注する範囲を決める根拠です。週5時間しか取れないなら、ページの更新や画像の制作は外に出したほうが売上につながる作業に時間を回せます。

逆に人手があるなら、社内で回して費用を抑える判断もできます。

開店後にどんな業務が出てくるのかは、以下の記事にまとめました。

7項目が全部埋まっていなくても相談してよい

ぱんだ先輩

決まっていない項目があるまま相談してくれて大丈夫。そこを一緒に決めるのも仕事だよ。

ネットショップ制作会社への相談前に決めることと相談しながら決めること

制作会社への相談は、決まったことを伝えるためだけの場ではありません。決め方そのものを一緒に整理する場としても使えます。

実際、7項目がすべて埋まった状態で相談に来る事業者はほとんどいません。

相談前の状態該当する項目理由
埋まっていると話が早い項目1・2・7(売る場所/公開時期/担当)見積もりの範囲とスケジュールがこの3つで決まるため
相談しながらでよい項目3〜6(商品情報/写真/価格と送料/表記)作る過程で決まっていく部分が多く、たたき台を出せるため

企画ユニットでは、契約いただいた方向けに準備段階を支援する特典を用意しています。

準備の一部を制作側で引き取れる場合があるので、詳しくはサービス内容と料金のページをご覧ください。

依頼先を比べる段階に入っているなら、ECサイト制作会社の選び方で確認したいポイントもあわせてどうぞ。

まとめ

ネットショップ開業の準備として決めておく7項目は、次のとおりです。

  • 売る場所(モール/自社EC)を仮決めする
  • 公開したい時期を置く
  • 主力1商品ぶんの商品情報を書き切る
  • 商品写真の用意のしかたを決める
  • 価格・送料・支払い方法を決める
  • 公開前に必要な表記を確認する
  • 開店後に受注と問い合わせを回す人を決める

今日やることは1つだけです。
売る場所を仮決めして、公開したい月をカレンダーに書き込んでください。残り5項目は、この2つが決まってから順番に埋めれば間に合います。

7項目を完璧に揃えてから動き出す必要はありません。順番どおりに1つずつ決めていけば、開店までの道筋は見えてきます。

準備の優先順位づけは、ひとりで正解を探し続けなくて大丈夫です。企画ユニットでは、物販の現場に合わせて何から決めるかを一緒に整理するお手伝いをしています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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また次のブログでお会いしましょう〜!

参考・参照URL

  • 消費者庁 特定商取引法ガイド「通信販売」 https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/mailorder/
  • 国税庁「A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続」 https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
  • 個人情報保護委員会「法令・ガイドライン等」 https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/
  • 楽天市場 出店案内 https://www.rakuten.co.jp/ec/
  • Amazon 出品サービス https://sell.amazon.co.jp/
  • Yahoo!ショッピング 出店案内 https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/

※2026年9月9日時点の情報です。制度・料金・各モールの規定は変更されることがあります。本記事は法務・税務の助言ではありません。個別の判断は所轄の窓口や専門家にご確認ください。

この記事を書いた人

物販ビジネスでの5年間の経験を経て、Webデザイナーとして独立。これまでに400件以上のクライアントワークを手がけ、幅広い業種のサイト構築・ディレクションに携わる。

最大の特徴は、Webデザインに加え、Webマーケティングの最前線で培った実践的なノウハウを持っていること。3C分析を用いた戦略立案から、SEO対策、WordPressを用いた内部構築、GA4やGTMを活用したデータ分析まで、集客から販売までの導線を「一気通貫」で設計・構築することを得意とする。

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